1月8日は日曜日の会場(横浜吉田中学校格技場)での今年最初の稽古でした。参加者のうち白帯以外のいわゆる色帯の人たちでは前蹴りの練習に時間をかけました。前屈立ちになり、両腕は力を抜いて下ろします。このときのイメージとしては、水が満杯のバケツを持ち、その水をこぼさないよう腕を動かさず前蹴りを行います。理由は、上半身や両腕の力に頼ることなく蹴る練習をすることと、重心を下に落とす感覚を養うことです。
重心が上がるとか落とすといわれてもわかりにくいかもしれませんが、例えば、息を大きく吸ったときに身体全体がフワッと浮くような感覚が重心が上がることで、大きく息を吐いたときの身体が沈む感じが重心の落ちた状態と思えばわかりやすいかもしれません。
重心を下に落とす感覚を養うためには、両肘を伸ばしきってしまうのではなく、少しだけ肘を曲げて余裕を持たせることがポイントになります。両腕に力を入れ過ぎて肩から拳まで腕全体をピンと張ってしまうと上半身に力が入って重心が上がり、上体が浮ついてしまいます。両肘に少しだけ遊びを持たせてあげることで上体がリラックスして力が抜けるため、重心が下がり動作にバランスと力強さが生まれます。
蹴り足の大事なポイントは、蹴り足の膝をしっかりと折りたたんで膝を上げる(膝を抱え込む)構えを作ることです。同時に、軸足のかかとの真上にお尻や上体の重さを乗せるように意識した状態から蹴りを放ちます。「軸足のかかと」という椅子に座るようにバランスをとるイメージです。
前蹴りは一見すると単純で簡単そうに思えますが、初心者の人にとってはもちろんのこと、黒帯の人にとっても難しい奥が深い蹴り動作です。何年も何年もかけて練習しなければいけません。
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