10月23日(日)は私たちの流派である少林寺流空手道錬心舘の関東東北選手権大会が開催されました。
大会は型の部と組手の部に分かれ、このうちの組手の部に横浜関内支部からは高校生男子1名が参加しました。彼が出場する組手の部は「高校・一般男子初級」という、一般男性と高校生男子のそれぞれ初級クラス(5級以下)での合同によるものでした。本来は、一般男子初級の部と高校男子初級の部が別々にあるのですが、全出場者のなかから高校生男子初級の部にエントリーしたのは彼だけだったため試合が成立せず、やむなく一般男性に加わっての参加になりました。
ちなみに彼は、組手のスパーリングを2か月前に初めて経験したばかりの組手初心者です。しかし、高校生になったら組手をやってみたいと中学生のころから言っていたくらい興味を持っていました。そんな好戦的な性格の持ち主ということもあってか、この2か月は稽古のたびに組手の動きが上手になっていくのが目に見えてわかるくらいの上達ぶりでした。とはいえ、彼はまだ高校一年生。一般男性とくらべて体力はあるでしょうが、事前に体格差もわからない人たちに交じっての組手とあって、責任者の私としては少し不安なところもありました。
案の定、その不安は的中。決勝戦の相手(画像の右)の一般男性は身長もあり、動画を観てもらえればわかるとおり、白帯ながらどう考えても組手経験者。上段回し蹴りや後ろ回し蹴りなどのダイナミックな大技を絶え間なく放ってきます。しかし、そんななかで彼は落ち着いて相手の動きをみながら、隙をつきながら逆突きを2回決めて、見事、優勝することができました。
試合が終わり、彼のもとにかけつけて握手をかわしながら感想を聞くと、「いやぁ、とても楽しかったです。もっとたくさん試合したかったっス」とうれしそうな表情を浮かべていました。試合中のようすを聞いてみると、相手の男性が自分からどんどん技をしかけてくることが多かったので、それを待ってカウンターを入れようと思いながら戦っていたそうです。この組手歴でそのような冷静な判断ができることに驚きです。
今回の大会の経験が自信となって、来週からは組手の稽古を今まで以上に張り切ることと思います。そしてさらなる進化を遂げると思います。でも、私たちの道場では組手は希望者だけが行い、基本的には型の修得にみっちりと時間をかけることにしていますので、今後もまずは型の稽古をきちんと行ってもらいますからね。
ともあれ、組手試合の優勝おめでとう。本当にすばらしい試合でした。この日の試合をしてくれた相手のかたへの感謝と敬意の気持ちを忘れずに、自身の成長につなげてください。
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