「空間逆突き」という基本の突き技の練習をしました。右手で突くときの最初の構えは、左足のつま先をまっすぐ進行方向に向けて、右足はだいたい一足分後ろに引いて、つま先は斜め後ろに向けます。このとき、左手は前方に突き出します。空手を習いたての初心者や骨盤や股関節が固い人はこの状態でバランスをとることも難しく、身体全体がふらついてしまうかもしれませんが、すぐに慣れると思います。
この構えの状態から、後ろ足の拇指球を起点に後ろ足のつま先が正面を向くまで(踵が後ろを向くまで)素早く回転させ、その回転の力で突きを打ちます。大事なのは、腕の力に頼って突くのではなく、足を素早く回転させて、その回転力が腰、上半身に伝わり、最後に腕に伝わり、その力と勢いで突くということです。力の流れが下(足)から上(腕)に伝わるのを自分自身で感じられるようになるために繰り返し練習します。
次のステップでの移動しながら突きを打つときや、型を行うときにこの空間突きの感覚が大切になってくるので、とても大事な練習です。
この日の稽古では前半に皆で空間逆突きの練習を行い、後半では小学生2人にじっくりとおさらいの練習をしました。小学生のころはまだ余計な(余分な)力がないため(特に女の子は)、足を回してその力を素直に腕に伝えるのが大人と比べてとても自然です。
そして、空手ではこの「余計な力を使わずに突く」というのがとても大事なため、この練習をやりつつ、突きに必要な腕の勁力(けいりょく)を磨きます。筋力は単なる筋肉の力で、女性よりも男性のほうが、体重が軽い人よりも重い人のほうがこの力は強くなりますが、勁力は筋肉に流れる力のため、年齢・性別の違いや体重差に関係なく磨くことができるものです。
勁力を鍛錬することはまさに、年を重ねるごとに技に磨きがかかる武道の真髄ともいえるかもしれません。小学生のころからそのことを意識してこの先何十年も稽古に励んだとしたら、どんな達人になってしまうのでしょう。楽しみでワクワクしますね。
大人の女性や初心者でも安心して習える横浜市の空手教室「錬心舘 横浜関内支部」 【入会や見学のお問い合わせは以下からどうぞ(担当:金井)】 連絡方法①:電話 090-2666-3544(留守のときはメッセージをお願いします) 連絡方法②:メール kanaihideki@docomo.ne.jp 連絡方法③:以下の問合せフォームから https://yokohama-karatedojo.com/?page_id=114