一眼二足三胆四力(いちがん・にそく・さんたん・しりき)という言い例えがあります。武道、とりわけ剣道でよく用いられる言い方のようですが、私はこの教えを重んじています。ここでは武術において最も大事なことが目付けだと説いています。目付けに対する解釈は人によってさまざまかと思いますが、その場の空気を支配するような雰囲気を醸し出す眼力(めぢから)や相手への観察眼、見えているもの以外のものを捉えようとする心眼(見るな感じろ)などの重要性のことだと私は理解しています。
次いで動作の土台となる足の運びの重要さです。それは足腰の強さ、立ち方の正確さなどを鍛錬することで、足から腰、腰から上半身へと動作を力の流れを伝えれるのだと思います。
そして胆力(強い気持ちと決断力)。いくら足運びの技量があってもそれを体現しようとする意志がなければ宝の持ち腐れになってしまいます。いわば仏作って魂入れない状態で、そこに胆力という魂を入れることで初めて、磨いてきた武術が生かされるのではないでしょうか。
最後に4番目の力。これは、力というのは4番目に大事なもの、というよりも最も優先順位が低いもの、ということだというのが私の認識です(あくまで私見です)。ここでいう力とは「りきみ」や「腕力」「筋力」というもので、若い世代に強さのピークを迎えてしまうもののことをいっているのだと思っています。
武道の本質、それは年齢や経験、鍛錬を重ねるごとに質が高まっていくという生涯を通じて終わりのないものだと思いながら自身の稽古や生徒への指導をしていきたいと肝に銘じています。
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写真は、空手を始めて間もない小学6年生。動作はまだまだこれからですが、とても良い「眼」をしていると思います。
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