私たちの教室では稽古プログラムの流れとして、まずは定位置基本という、その場で足元を固定させたまま攻撃の動作である上段突きや中段突き、そして防御の動作である上段受けや中段受け、下段払いなどを繰り返し練習します。この練習メニューは基本動作を学ぶためにとても大事なものなのですが、とりわけ上段受けや中段受け、下段払いという防御の動作は、腕のどの部分を使って何をどのように防御するための動きなのかが空手を習いたての人や子どもにとっては実感しにくいものです。

そこで、相手からのこのような攻撃に対して防御の動作をこのように使うものなのか、ということを体感してもらうのに適しているのが、二人一組になっての「攻防突き返し」という練習メニューです。攻撃側の人が相手の顔付近を狙って放ってきた「上段突き」を受けて側の人が「上段受け」で防御し、自分のお腹付近を狙った相手からの「中段突き」を「中段受け」で防御、下腹部付近を狙ってきた相手からの「下段突き」を「下段払い」でさばきます。次いで、自分が攻撃側に、相手は受けて側に転じて同じことを行います。

この練習メニューの良いところは攻防の学びになるだけでなく、地味な定位置基本の練習ばかりに飽きがきて集中力を切らしがちな子供たちが大盛り上がりすることです。この練習程度の相手とのやりとりであれば、決して好戦的でない子だとしても相手とのちょっとしたバトルのようなゲーム感覚で楽しめることうけあいです。

ただ、子供同士でこの練習をさせる際は、相手が突きを本当にぶつけてしまわないように指導者や大人がきちんとみていてあげる必要があります。

大人の女性や初心者でも安心して習える横浜市の空手教室「錬心舘 横浜関内支部」
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