空手教室「錬心舘 横浜関内支部」です。

金曜日の大人の部（中学生以上）の稽古で、手刀（しゅとう）受けの練習を行いました。毎回、突き（攻撃）や受け（守り）の基本動作を皆で練習しますが、なかでも小学生や空手を始めて日が浅い大人の人たちが悪戦苦闘する動作は何かというと、この手刀受けです。

突きでも受けでもほとんどの動作は、例えば右腕を前にだしたら反対の左腕はそれに連動させるように後ろに引きます。人は普段歩くときに自然と右腕を前に振ったら左腕は後ろに振りますが、それと同じような感覚だからか、わりと動作自体に混乱することは少ないように思います。

しかし、手刀受けは右腕を前にだしたら左腕を引くのではなく、それぞれの腕を異なる軌道で身体に近づけて引き、それから異なる軌道で両腕を前に押し出して受け（防御）の構えを作ります（※私たちの空手の流派では）。そのため左右の腕の慣れない動作に身体がついていけずに頭もこんがらがってしまいます。

とりわけ子どもは大変。しっちゃかめっちゃかに腕をぶんぶん振り回し、さながら我流の手裏剣投げをしているようなさまです。それでも、大人も子どもも練習の回数を重ねることで自然と動作が身についてくるので心配は無用。むしろ、短期間で習得させようと指導者がむきになってしまわないように気を付けなければいけませんね。（道場責任者　金井）

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